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ダイエット中でもお酒はのみたい!糖質制限中のアルコール

 
 

栄養士 岡  奈緒美
2019年1月16日

 

出典 pixabay

糖質制限ダイエットをしているときは、お酒にも注意が必要です。お酒は、酒類によって糖質の量が異なるため、選び方を間違えるとダイエットを成功させることはできません。

今回の記事では、糖質ゼロビールとは何か、糖質制限中のお酒の選び方などを解説します。

糖質ゼロビールってどういうこと?

糖質制限をしているけれどビールを飲みたい、という人は「糖質ゼロのビール」を選んでいる人が多いのではないでしょうか。(正式にはビールではなく発泡酒やリキュールなどに分類されるお酒です。)

 

これらの糖質オフや糖質ゼロという表現、実は本当にゼロというわけではないのです。

日本には、健康増進法という法律があり、その中で「栄養表示基準制度」というものが設けられています。そして、その中に次のような決まりがあります。

 

・糖質オフ:100mlあたり糖質が2.5g以下のもの

・糖質ゼロ:100mlあたり糖質が0.5g未満のもの

 

つまり、実際に糖質が「ゼロ」というわけではないのです。

350mlで換算すると糖質オフは8.75g、糖質ゼロは1.75gの糖質を含んでいるということになります。

それでも糖質ゼロビールがいい?それともビールを飲んでしまう?

糖質ゼロビール(発泡酒やリキュール)には糖質が含まれていないということではないのですが、それでも普通のビールと比べると差はあります。

 

製品にもよりますが、日本食品標準成分表に掲載されているビールの項目では、「100gあたり3.1gの炭水化物、0gの食物繊維」という記載があるため、350mlのビールは10.8gの糖質を含む計算になります。糖質オフのビールとの糖質の差は2.05g、糖質ゼロビールとの差は9.05gです。

 

筆者としては、できるだけ糖質ゼロビールを選ぶこと、ビール我慢するストレスを感じてしまうくらいならば週1~2回はビールを飲んでも良いとすること、をおすすめします。

 

しかし、この差を見てアナタはどう感じますか?これだけの差ならビールを飲んでしまおう!という人もいれば、糖質ゼロを選ぼう!という人、糖質オフはあまり意味がないなと思う人、受け取り方は様々ではないでしょうか。

糖質制限中のお酒の選び方

糖質制限中は、ビール以外でも注意してお酒を選ぶようにしましょう。ビールはもちろん、日本酒やワイン、果実酒などは糖質を多く含んでいます。そして、これらは醸造酒に分類されます。

それに対し、蒸留酒に分類されるお酒は糖質をあまり含みません。ウイスキーやブランデー、焼酎などがこれにあたります。ただし、コークハイ(ウイスキー+コーラー)のような飲み方をすると、たくさんの糖質を摂取してしまうことがありますので、「蒸留酒のロック、水割り、お湯割り」を選ぶようにしましょう。

まとめ

糖質制限は、お酒にも配慮が必要です。糖質ゼロや糖質オフという表記がされているものは、まったく入っていないというわけではありません。また、糖質オフ発泡酒とビールの糖質を比較すると、350ml程度ではあまり差がないのです。350ml1本程度の飲酒なら、ビールを絶対NGにしてしまう必要はありません。

 

また、ウイスキーやブランデー、焼酎などをロック、水割り、お湯割りで飲むことが最も糖質を制限できる飲み方です。糖質制限中は、このようなお酒の選び方がおすすめです。

 
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