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糖質制限ダイエットをしているときは、お酒にも注意が必要です。お酒は、酒類によって糖質の量が異なるため、選び方を間違えるとダイエットを成功させることはできません。
今回の記事では、糖質ゼロビールとは何か、糖質制限中のお酒の選び方などを解説します。
糖質ゼロビールってどういうこと?
糖質制限をしているけれどビールを飲みたい、という人は「糖質ゼロのビール」を選んでいる人が多いのではないでしょうか。(正式にはビールではなく発泡酒やリキュールなどに分類されるお酒です。)
これらの糖質オフや糖質ゼロという表現、実は本当にゼロというわけではないのです。
日本には、健康増進法という法律があり、その中で「栄養表示基準制度」というものが設けられています。そして、その中に次のような決まりがあります。
・糖質オフ:100mlあたり糖質が2.5g以下のもの
・糖質ゼロ:100mlあたり糖質が0.5g未満のもの
つまり、実際に糖質が「ゼロ」というわけではないのです。
350mlで換算すると糖質オフは8.75g、糖質ゼロは1.75gの糖質を含んでいるということになります。
それでも糖質ゼロビールがいい?それともビールを飲んでしまう?
糖質ゼロビール(発泡酒やリキュール)には糖質が含まれていないということではないのですが、それでも普通のビールと比べると差はあります。
製品にもよりますが、日本食品標準成分表に掲載されているビールの項目では、「100gあたり3.1gの炭水化物、0gの食物繊維」という記載があるため、350mlのビールは10.8gの糖質を含む計算になります。糖質オフのビールとの糖質の差は2.05g、糖質ゼロビールとの差は9.05gです。
筆者としては、できるだけ糖質ゼロビールを選ぶこと、ビール我慢するストレスを感じてしまうくらいならば週1~2回はビールを飲んでも良いとすること、をおすすめします。
しかし、この差を見てアナタはどう感じますか?これだけの差ならビールを飲んでしまおう!という人もいれば、糖質ゼロを選ぼう!という人、糖質オフはあまり意味がないなと思う人、受け取り方は様々ではないでしょうか。
糖質制限中のお酒の選び方
糖質制限中は、ビール以外でも注意してお酒を選ぶようにしましょう。ビールはもちろん、日本酒やワイン、果実酒などは糖質を多く含んでいます。そして、これらは醸造酒に分類されます。
それに対し、蒸留酒に分類されるお酒は糖質をあまり含みません。ウイスキーやブランデー、焼酎などがこれにあたります。ただし、コークハイ(ウイスキー+コーラー)のような飲み方をすると、たくさんの糖質を摂取してしまうことがありますので、「蒸留酒のロック、水割り、お湯割り」を選ぶようにしましょう。
まとめ
糖質制限は、お酒にも配慮が必要です。糖質ゼロや糖質オフという表記がされているものは、まったく入っていないというわけではありません。また、糖質オフ発泡酒とビールの糖質を比較すると、350ml程度ではあまり差がないのです。350ml1本程度の飲酒なら、ビールを絶対NGにしてしまう必要はありません。
また、ウイスキーやブランデー、焼酎などをロック、水割り、お湯割りで飲むことが最も糖質を制限できる飲み方です。糖質制限中は、このようなお酒の選び方がおすすめです。